香川県農業試験場府中分場で作り出された品種です。2013729日に品種登録されました(登録番号: 22591号)。一果の重さは100150 g(普通〜やや大きめ)で、果実表面の毛茸はほとんどありません。果肉色は黄色ですが果芯の周囲に赤色色素が入ります。(赤色色素の量には、果実ごとに個体差がみられます。)レインボーレッドに似ていますが、果実表面の色(外果皮の色)が異なります。

食味は、酸味が低く甘味が非常に高いのが特徴です。糖度は1820度に達します。キウイフルーツの糖度は普通1315度ですので、極めて高糖度です。果肉100 g当たりに含まれるビタミンC(総アスコルビン酸)の量は95mg程度で、ヘイワード(普通のキウイフルーツ)よりもかなり高めです。β-カロテン含量も、ヘイワード2倍以上と豊富です。アクチニジン含量は、ヘイワードとほぼ同程度です。

 このように大変魅力的な果実ですが、2013年現在ではまだ十分な量が出回っていません。入手しやすくなる日が待ち遠しい有望品種です。