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キウイフルーツ等の果実に含まれる糖、糖アルコール、有機酸

 適熟期果実の果肉から調整した抽出液を試料として、各々の成分を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した。 結果は果肉の湿重量100g当りの gあるいはmg数で表した。詳細は下記の文献に記載。

Nishiyama, I., T. Fukuda, A. Shimohashi and T. Oota  Sugar and Organic Acid Composition in the Fruit Juice of Different Actinidia Varieties.  Food Sci. Technol. Res. 14(1), 67-73 (2008) 


キウイフルーツ、サルナシおよびシマサルナシの果実に含まれる糖質、糖アルコール、有機酸濃度の品種間差異

 A. deliciosa 種のキウイフルーツやシマサルナシでは、主要な糖質はグルコースとフルクトースであり、次いで少量のスクロースが認められる。A. chinensis 種のキウイフルーツでは、A. deliciosa 種と同様のパターンを示すものの他に、これら3種の糖質がほぼ等量含まれる品種も存在する。サルナシ果実中の主要な糖質はスクロースであり、還元糖(グルコースとフルクトース)の割合は小さい。

 果実に含まれるmyo-イノシトール(しばしば単にイノシトールと呼ばれる)濃度には、大きな種間ならびに品種間差異が認められる。サルナシに含まれるmyo-イノシトール濃度は、575-982 mg/100g であるが、この値はすべての食品中でトップレベルである。

(文献によっては、キウイフルーツ果実中の糖アルコール成分としてソルビトールの存在が記載されているが、本実験では、いずれの品種においてもソルビトールは検出されなかった。)

 いずれの品種においても、果実中の主要な有機酸成分は、クエン酸とキナ酸であり、また、比較的少量のリンゴ酸も認められる。キウイフルーツと比較すると、シマサルナシではキナ酸の割合が高く、サルナシ果実ではキナ酸の割合が低い傾向が認められる。

注意: 各果実成分の濃度は、産地や栽培条件によっても異なります.

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