果樹園芸大百科 12 キウイフルーツ 農文協 編 (農山漁村文化協会)
キウイフルーツの栽培技術を中心として、色々な情報がつまっています。
キウイフルーツのつくり方 沢登晴雄 著 (農山漁村文化協会)
キウイフルーツの栽培技術が詳しく記載されています。
フルーツ・パワー 熱帯果実・驚異の健康効果 本橋 登
著 (丸善ライブラリー)
いろいろなフルーツと健康との関わりが記されています。 キウイフルーツは熱帯果 実ではありませんが、かなり詳しく記載されています。 セリンプロテアーゼの記載に若干誤りがあるのが気になるところですが、わかりやすい良書だと思い ます。
Arcus, A.C.: Proteolytic enzyme of Actinidia chinensis. Biochim. Biophys. Acta, 33, 242-244 (1959)
アクチニジンという名前が提唱されました。 歴史的文献です。
Boyes, S., Strbi, P and Marsh,
H.: Actinidin levels in fruit of Actinidia species and some Actinidia
arguta rootstock-scion combinations. Lebensm. Wiss.
Technol., 30, 379-389 (1997)
接木の際の台木と穂木の組み合わせを意識しながら、アクチニジン活性を測定してい ます。
Carne, A. and Moore C.H.: The
amino acid sequence of the tryptic peptides from actinidin, a
proteolytic enzyme from the fruit of Actinidia chinensis.
Biochem. J., 173, 73-83 (1978)
アクチニジンのアミノ酸配列が解明され、分子量が23,500と算出されました。
(その他、複数のアイソザイムがあるでしょうが・・・。)
Filippova, I.Y., Lysogorskaya,
E.N., Oksennoit, E.S., Rudenskaya, G.N. and Stepanov, V.M., L-Pyroglutamyl-L-phenylalanyl-L-leucine-p-nitroanilide ? A chromogenic substrate for
thiol proteinase assay. Anal. Biochem., 143,
293-297 (1984)
パパイン、ブロメライン(やアクチニジン) の活性測定に好適な人工基質に関する記 載があります。
Pastorello, E.A., Conti, A.,
Pravettoni, V., Farioli, L., Rivolta, F., Ansaloni, R., Ispano, M.,
Incorvaia, C., Giuffrida, M.G. and Ortolani, C., Identification of
actinidin as the major allergen
of kiwi fruit. J. Allergy Clin. Immunol., 101,
531-537 (1998)
キウイフルーツに含まれる主要なアレルゲン
がアクチニジンであることを報告してい
ます。
Cano, M.P.: HPLC separation of chlorophyll and carotenoid pigments of four kiwi fruit cultivars. J. Agric. Food Chem., 39, 1786-1791 (1991)
へイワード、アボット、ブルーノ およびモンティの4品種の果実について、そのクロロフィルやルテイン、ベータカロテン含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で測定しています。
Cano, M.P. and Marin, M.A.: Pigment composition and
color of frozen and canned kiwi fruit slices. J. Agric. Food
Chem., 40, 2141-2146
(1992)
上記論文の続編(?)で、キウイフルーツ果肉を凍結処理や缶詰にしたときに、色素がどのように変 化するかを調査しています。
McGhie, T.K. and Ainge, G.D.,
Color of fruit of the genus Actinidia: Carotenoid and
chlorophyll compositions. J. Agric. Food Chem., 50,
117-121 (2002)
キウイに含まれるカロチノイドやクロロフィルについての知見です。
Montefiori, M., McGhie, T.K., Costa, G. and Ferguson, A.R.,
Pigments in the fruit of red-fleshed kiwifruit (Actinidia chinensis and
Actinidia deliciosa). J. Agric. Food Chem., 53, 9526-9530 (2005)
赤色果肉キ
ウイフルーツに含まれるアントシアニンの構造を決定しています。
キウイフルーツを食べたときのイガイガ感の原因は、果肉に含まれるシュウ酸カルシ ウムであることを報告しています。